医師転職の悩み

医局をやめて転職しハッピーに暮らしているドクターの話【まさかの逆転劇】

医局をやめるって人生の大決断ですよね。
特に医局に所属している期間が長い人にとっては。

 

またいくら医局をやめたいと思っていても、果たしてやめて大丈夫かという不安は常に付きまといますよね。
やめたことで、「そのあととんでもない人生になってしまわないか…。」などなど。

 

そんな不安がある方も多いことでしょうが、実際にやめて現在ハッピーに暮らしているドクターもいるんですよ。
今回は実際に自分が医局長をしている時に、医局をやめて転職していった先生のお話をしようと思います。

 

結果から言ってしまえば、彼はやめて正解だったと言えるでしょう。
実際に現在給与も増えて、自分のやりたいこともできてハッピーライフを送っているのですから。

 

というわけで、今回は転職をしてうまくいったドクターのお話をしていこうと思います。

 

トラブルメーカーだった、とあるドクター

 

うちの医局にはちょっと問題を抱えたドクターがいました。
年齢は30代半ばぐらいで、そこそこの中堅と言ったところ。
すでに専門医の資格も持っているような先生でした。

 

実力というか、能力的には十分持っているような人でした。
むしろ周囲よりも賢いと思うこともあるぐらいで。

 

しかし問題は

人間関係をうまく構築できないこと

だったんですよね。

 

やはり医者として患者さんの治療に当たるには、どうしても人間性って重要じゃないですか。
それがなかなかにうまく対処することができなかったのです。

 

その影響もあってか、様々なところでトラブルを抱えてしまうことがあったのでした。

 

医局ともうまくなじめず

 

いま考えてみると、彼はADHDの傾向があったような気がします。
そのためか、こちらも彼の行動を予測できないこともありました。

 

また人間関係がギクシャクしてしまって、医師に限らずコメディカルの人達からもちょっと敬遠されがちでした。
当然同業者だけではなく、患者さんからもちょっと変わった人と捉えられていることがあったのでしょう。

 

まだそれぐらいならば良いのですが、問題は患者さんとトラブルになってしまうことなんですよね。
特に突然切れてしまうようなことがあると、本当に大変です。
こちらが出ていって対応しないといけないようなこともありました。

 

そのようなことが続くうちに、徐々に彼は周囲から見放されて、働きにくくなっていったのでしょう。
それもストレスとなってしまい、よりイライラしてしまってうまくいかなくなってします。
まさに悪循環にハマっていたんでしょうね。

 

大きな問題発生が転機に

 

たぶん彼も当時は日々を鬱々とした気分で働いていたんだと思います。
そんなある日に、彼が大きなトラブルを起こしてしまったのです。
ここでは詳しくは書けませんが、結構な大ごととなるような内容でした。

 

このトラブルに関しては、さすがの教授ですら

「もう自分の手には負えないわ」

と言わしめるほどのものでした。

 

そうなると、彼をどのような処遇にするかを考えなければなりません。
もちろん転勤させて、気分を一新させるということも考えました。
しかし悪い噂というものはあっという間に広がるもので、他の関連病院の部長もその事実を知っている状態だったのです。
となると、なかなかそんな彼を受け入れてくれそうな病院もいような雰囲気でした。

 

トラブルドクターとの面談で

 

大きな問題を起こしてしまった、その当事者のドクターは相当落ち込んでいました。
また責任もかなり強く感じているようでした。

 

いくら悪いことをしたとは言え、同じ医局の医局員ですからね。
十分に反省もしていることでしたし、医局長としては何とかしてあげたいとも考えたのでした。

 

医局によっては

「そんなトラブルを起こすような奴は破門だ!!」

ってところもあるかもしれません。

 

まぁ破門にしてしまえば、楽と言えば楽でしょうけどね。
今後そんな厄介な人との関係がなくなる方が、将来的にも安心でしょうから。

 

しかしうちの教授もそこまで厳しくはなかったので、お互いにとって良い道を探ることにしたのでした。

 

医局をやめたいとの希望に

 

こちらも彼にとってプラスになるような方策をいろいろ考えました。

 

しかし彼は

「迷惑をかけてしまったので、医局をやめたい」

とも言っていました。

 

たしかに何となく居場所がなくなっていることにも気づいていたのでしょう。
また本人も、そんな環境の中でやり直すこと自体もストレスだったんでしょうね。

 

そこでこちらでも関係のあるいろいろな病院に斡旋できないか相談することにしました。
また彼自身も何とかしようと考えたようで、みずから転職エージェントに相談すると言い出したのでした。

 

当時の自分は、転職エージェントの存在自体は知ってはいましたが、具体的にどのようなものかはあまり詳しく知りませんでした。
どこまで良い条件のものを提示してくれるかということに関しても、正直半信半疑でした。

 

転職エージェント経由で良い条件を勝ち取って転職へ

 

こちらもそれなりに動いて、彼にとって納得のいきそうな条件の転職先を探すこととしました。
しかし今後も再び彼がトラブルを起こす可能性も無いとは言ません。
そこでできるだけストレスが少ないように、あまり忙しくなくて手術などしなくてよい病院を探してきました。

 

ところが彼は、実は手術は好きだったようで、今後も手術を続けたいとの希望があったようなんです。

 

彼が転職するうえで、希望として出していたのは

 

・給与が下がらないこと

・新しい病院でも手術ができること

 

という条件だったようです。

 

実際に彼が転職エージェントに相談したところ、"手術ができる病院"という希望もちゃんと通してくれたとのことでした。
さらにその転職先の方が、こちらが斡旋しようとした病院よりもかなり高給がもらえるということだったんです。

 

というわけで、結局彼は自分で転職エージェント経由で見つけてきた転職先を選択。
最終的には医局をやめて、そちらに再就職することになったのでした。

 

こちらの苦労が報われなかったのはちょっと残念ではありましたが、本人が最終的に決めたことですからね。
その意見を尊重してあげました。
しかしある意味お互いにWin-Winの関係で終えることができたのかもしれません。

 

転職後もうまくいっているとのことです

 

後日自分も、医師転職サイトをいろいろ見てみました。

 

すると彼が転職した病院というのは

実はかなり好条件でドクターの求人をしている

ということを知ったのでした。

 

その病院では、調べた限り自分が提示していた条件よりもかなり高給をもらえるようでした。
さらにやりたい手術もさせてもらえるということであれば、文句もありませんよね。

 

実際に周囲の医局員からも

「自分もその病院に転職したいわ」

と言わしめるほどですから(^^;

 

ちょうど彼が転職してから1年ほどたった頃、ある日彼と偶然出会うことがありました。

 

「元気にしてる?」

 

って声をかけたところ、こちらに対して笑顔で答えてくれました。
そして現在の状況などもいろいろ話してくれました。

 

その内容を聞いている限りは、彼は転職先でうまくやれているようでした。
また本当に給与面でも満足しており、手術もしっかりさせてもらえているとのことでした。
そりゃそんな状況ならば文句もないですよね。

 

もちろんこれまでのストレスフルな環境から抜け出せたことも、彼にとっては良かったのでしょう。
特に変な先入観を持たれることもないので、のびのびと働けるのでしょうね。

 

結果的に彼は転職エージェントを利用して環境を変えることで、人生を一からやり直せたっぽいです。
しかもより良い条件で働くことができているので、思い切って決断したことが正解だったと言えるでしょう。

 

現在ではこちらが頑張って探してきた転職先に行かなかったことが、むしろ彼にとっては良かったんだろうなって思っています。
またこれを機に、転職エージェントの力の偉大さも知ってしまったのでした。

 

ちなみに彼が利用した医師転職サイトは エムスリーキャリアエージェント だったそうです。

 

こちらは老舗のドクター転職サイトなので、情報網もしっかりしているんでしょうね。
そして良い条件で彼を転職に導いてくれたようです。

 

 

もちろん エムスリーキャリアエージェント 以外にも、自分が調べた限りおすすめのドクター転職サイトもあります。
もし転職を考えているようでしたら、参考にしてみてください。

 

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というわけで、今回は転職サイト(エージェント)を利用して良い環境に移ることができたドクターのお話でした。
"現在の環境でうまく行けていない"というような人は、医師転職サイトを利用するのも一つだなと感じた一件でした。

 

あまりいないかもしれませんが、もし同じような境遇にいらっしゃる方なら一度転職エージェントにも相談してみるのは良いかと思います。
相談だけだったら無料ですし、気に入らなければ断ってしまっても問題ありませんからね。
一度きりの人生ですから、ぜひ自分にとってより良い将来をぜひ見つけていってください。

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